データドリブンマーケティングとは?具体的な手順と課題を解説

データ管理・活用 2021.01.25
データドリブンマーケティングとは?具体的な手順と課題を解説

近頃デジタルマーケティング関連のキーワードでよく耳にするのが「データドリブン」です。膨大なデータ量に基づくマーケティング手法で、あらゆる企業が採用しています。

本記事では、データドリブンマーケティングの必要性や手順について解説します。

1. データドリブンマーケティングとは?

「データドリブンマーケティング」は、経験や勘に基づく判断ではなくデータを重視したマーケティング手法です。実際に収集した顧客情報や売上データなどを活用し事業戦略に役立てていきます。

2. データドリブンマーケティングの必要性

企業が収集できるデータは、増加の一途をたどっています。膨大なデータの整理、分析は、顧客の購買傾向や規則性の発見に役立ち、新たなニーズの発掘や自社の強み、弱みを見直すきっかけにもなります。これまで以上に最適化されたサービス開発や事業戦略を正確におこなうことが可能です。

また、昨今はオフライン、オンライン問わず消費活動がおこなわれます。顧客の購買行動も多様化し、正確な分析が困難になってきています。顧客は何を見て商品を知り、どのような経路で購入に至るのかをデータを通じて正確に把握するうえでも、データドリブンマーケティングの必要性は高まっているといえるでしょう。

3. データドリブンマーケティングを始める手順

データドリブンマーケティングの基本的な流れは以下の4ステップです。

  1. データの収集
  2. データの整理・分析
  3. アクションプランの作成と実行
  4. レビュー・改善

このサイクルでデータドリブンマーケティングの体制は構築されます。次は各ステップについて解説します。

3.1 データの収集

年齢や性別などの顧客情報、自社製品のアンケート結果、Webサイトへの訪問データなど、マーケティングに活用できるデータは数多くあります。
まずはデータ収集の目的を決めましょう。「何のためにデータを収集するのか」をあらかじめ明確にし、目的から逆算して収集することが重要です。

3.2 データの整理・可視化

収集したデータからビジネスに活用できる傾向や規則性を読み取るためには、データの整理と可視化が必須です。収集したデータから分析に必要な情報だけを抽出しましょう。
グラフ化するとデータを視覚的に理解しやすくなり、課題を見つけやすくなります。

3.3 アクションプランの作成と実行

データの可視化で発見した課題をどのような方法で解決するか考案するフェーズです。データ収集時に設定した目的をゴールとし、目的達成に必要なアクションを洗い出します。
5W1Hに基づきアクションの主体やタイミング、理由や方法まで具体化することで、プランに参加するメンバーの認識相違を回避できます。

3.4 レビュー・改善

アクションプランの実行後、データから導き出した仮説が正しかったのか、それとも期待通りの効果が得られなかったのかを評価します。評価段階で新たな課題が見つかったり、計画再考の必要性を感じることで、改善のためのヒントを発見できるはずです。

この4つを繰り返すことで、より洗練されたアクションプランの発案につなげることができます。

4. データドリブンマーケティングにおける課題と対策

データドリブンマーケティングの流れは一見するとシンプルで簡単に実践できそうに思えます。しかし実践を通じて課題が見つかることも多く、初めから期待した成果を出すことは困難です。

ここでは、データドリブンマーケティングにおける3つの主な課題と対策を説明します。

4.1 データ分析に対応できる人材の不足

マーケティング戦略にはデータの扱いに長けた人材が欠かせません。人材不足を解決する主な方法は以下の2つです。

  1. データ分析専門業者を利用する
  2. 採用コストはかかりますが、初めから知識の備わった人材を起用できます。スピード感をもって施策に取り組むことができます。

  3. データ特化部署を設けて人材育成をする
  4. 教育コストや時間はかかるため万全の体制が構築できるまで時間を要しますが、社内にノウハウが蓄積されます。長期的な視点でみれば大変有効な手段です。

4.2 収集したデータをレポート化するだけで終わってしまう

収集したデータを整理して可視化することがデータドリブンマーケティングのゴールではありません。可視化したデータからビジネスに活用できるヒントを得てアクションプランを実行するまで、現状は何も変わりません。

対策として、データドリブンマーケティングに関わるメンバーは目的を明確にし、定期的に情報を共有しておくことを推奨します。

4.3 継続的にPDCAを回せず、結果を出せないまま諦めてしまう

ビジネスシーンはPDCAを繰り返すことの重要性が語られますが、データドリブンマーケティングにおいて、PDCAの継続は容易ではありません。多くの中小企業は、成果を得ない業務に割く人的リソースの負担が大きく、継続ハードルは高いでしょう。

このような事態に陥ることを避けるため、PDCAの継続が可能な体制を構築してから、データドリブンマーケティングに取り組むことが必要です。

5. まとめ

データドリブンマーケティングは、データに基づく合理的な意思決定が可能です。経験や勘に頼ったマーケティングから脱却できます。うまく運用できれば、きっと既存事業の強化や新たなビジネスの創出に効果を発揮するはずです。

本記事を参考に、まずは目的を設定しアクションプランを作成するところから始めてみましょう。