3rd Partyデータとは?他データと比較&活用法紹介

3rd partyデータデータ管理・活用 2021.01.26
3rd Partyデータとは?他データと比較&活用法紹介

マーケティング分野で注目を集めている3rd Partyデータ(サードパーティデータ)。データを扱う部署やマーティング部署に所属している方は、活用法を詳細に知っておく必要があります。

本記事では、3rd Partyデータと1st・2nd Partyデータの違い、マーケティングにおける3rd Partyデータの重要性を説明します。

1.3rd Partyデータとは?1st Party・2nd Partyとの違い

顧客データは、企業にとって重要な資産です。主に以下の3種類に大別されます。

  • 3rd Partyデータ(サードパーティーデータ)
  • 1st Partyデータ(ファーストパーティーデータ)
  • 2nd Partyデータ(セカンドパーティーデータ)

それぞれのデータの違いを解説します。

1.1.3rd Partyデータとは?

3rd Partyデータとは「第三者が提供するデータ」を指しています。

  • 国・自治体が公表しているオープンデータ
  • データ収集を専門とする企業から入手したデータ

このように、直接関係のない第三者から入手したデータが3rd Partyデータです。例えば、政府が運用する「*データカタログサイト」は、誰でも利用できる形で3rd Partyデータが公開されている情報ソースの一つです。

*データカタログサイト 総務省行政管理局行政情報システム企画課が運用

3rd Partyデータを扱う際には信憑性のチェックが必須です。情報元の信頼度を確認したうえで利用するようにしましょう。

1.2.1st Partyデータとは?

1st Partyデータとは、自社と消費者との直接的な関わりによって収集したデータを指します。

  • 自社の問い合わせフォームから収集したデータ
  • 自社の顧客アンケートで収集したデータ
  • 自社サイト訪問者の分析データ

などのデータが1st Partyデータに分類されます。1st Partyデータは自社で収集可能な範囲のデータのため、3rd Partyデータに比べて顧客情報をカバーできる領域は狭まります。しかし顧客や消費者から直接収集したデータであることから、信憑性の高い貴重なデータだといえます。

1.3.2nd Partyデータとは?

2nd partyデータとは、他社から提供されるデータ(他社の1st partyデータ)を指します。例えば親会社Aと子会社Bにおいて、親会社Aの1st partyデータを子会社Bに共有すれば、子会社Bはそのデータを2nd partyデータとして受け取ることになります。

2. マーケティングにおけるデータ活用の重要性

昨今、ビジネスシーンでは「データ活用」が重要視されています。

データ活用が注目される背景には、インターネットで流通するデータ量の増加が挙げられます。総務省公表の情報通信白書によると、モバイルデータ、企業のIP WANなどのデータを指すマネージドIP、その他インターネット回線を通るデータを指す固定インターネットは、いずれも年々増加しているようです。

データを指すマネージドIP、固定インターネットは年々増加傾向

出典:総務省「令和元年版 情報通信白書」(一次出所:CiscoVNI)

上記資料のとおり2021年も引き続き上昇が予想されます。ビジネスシーンではデータを用いて経営判断をおこなう「データドリブン」といった考え方も浸透しつつあり、データ活用は引き続き重要視されるでしょう。

*グラフ記載の「エクサバイト」という単位は、ギガバイトに換算すると10億ギガバイトに相当します。

3. 今後は3rd Partyデータをどのように活用すべき?

自社と直接関わりのある顧客から集めた1st Partyデータやパートナー企業から入手した2ndPartyデータに比べ、3rd Partyデータには「自社とは関わりが少ない人々の情報」が多く含まれています。1st Partyデータや2nd Partyデータのみでは得られない情報を補完する役割が3rd Partyデータには期待されます。

1st Partyデータと2nd Partyデータは、すでに関係を築いている顧客へのマーケティング施策を考案するときに重宝します。一方、既存の顧客層を超えて、より広い範囲の人々へのアプローチ方法を考える用途にはあまり向いていません。

あらゆる消費活動がオフラインとオンラインの両方でおこなわれている昨今、顧客の購買行動は複雑化しています。そのため、自社で収集できる1st Partyデータだけでは対応に限界があります。より広い範囲の人々に対するアプローチを考案するためには、3rd Partyデータを取り入れて自社が収集した情報以外のデータを活用することがますます重要となってきます。

4. まとめ

昨今、ビジネスシーンでは「データの取り扱い方がビジネスの成否を左右する要素である」といわれるほどにデータ活用が重要視されています。

3rd Partyデータを始め、1st・2nd Partyデータについても理解を深めてマーケティングに活用できるように、各データの特性をしっかり理解しておきましょう。

パーソナルデータの取扱いにお悩みの方に

  • 海外ツールは同意取得バナーがごちゃごちゃしていてわかりにくい…
  • 誰にどこまで同意を取ったか管理するのが大変…
  • ツールを導入するたびに手作業で全部同意を取り直すのは面倒…
  • 同意は管理できても他社システムを上手く連携して使えないと…

Trust 360で、すべて解決!