マルウェア対策を徹底解説!種類・感染経路から企業と個人で必須のセキュリティ対策10選

セキュリティ 2026.01.29
マルウェア対策を徹底解説!種類・感染経路から企業と個人で必須のセキュリティ対策10選

1. マルウェアとは

1-1 マルウェアの定義とマルウェア対策の重要性

マルウェアとは、デバイスやネットワークに害を及ぼしたり、悪意のある動作をするソフトウェアの総称です。「マルウェア」という単語は、悪意のある(Malicious)ソフトウェア(Software)に由来しています。

サイバー攻撃を行うブラックハッカー(悪意のハッカー)などは、このマルウェアを使って攻撃を仕掛けてきます。

1-2 なぜマルウェア対策が必要か

インターネットの普及に伴い、マルウェアによる情報漏えい・プログラムの破壊などの被害も増加しています。さらに、マルウェアに感染したデバイスが、DDoS攻撃(分散型サービス拒否攻撃)などのサイバー攻撃に悪用され、意図せず被害を拡大させてしまうリスクもあります。対策を怠ると思わぬところで甚大な被害を被る可能性があるため、それを防ぐためにもマルウェア対策は必要不可欠です。
>>DoS・DDoS攻撃について、詳しくはこちら

2. 代表的なマルウェアの種類とその動作

ここからは代表的なマルウェアを紹介します。

2-1 ウイルス

ウイルスはその名の通り、ウイルスのように他のプログラムやファイルに感染するマルウェアです。感染したファイルを実行することで感染を広げていきます。これにより、システムの動作を妨害したり、データ破壊を引き起こしたりします。

2-2 トロイの木馬

トロイの木馬は、正規のプログラムを装ってシステムに侵入し、内部で悪意のある処理を行います。「トロイの木馬」という名称はトロイア戦争で用いられた戦略に由来しています。

2-3 ランサムウェア

ランサムウェアは、感染したファイルを暗号化します。そして、それを復元する代わりに身代金を要求するという手口に利用されるため、ランサム(ransom:身代金)ウェアと呼ばれます。

2-4 スパイウェア

スパイウェアは、ユーザーの動きを監視し、個人情報やインターネットの閲覧情報などを外部に送信します。一般的に、ユーザーが気づかないうちにコンピューターにインストールされます。

3. マルウェアの感染経路

では、マルウェアへはどのように感染するのでしょうか?

3-1 フィッシングメール

最も身近な感染経路として挙げられるのは、フィッシングメールです。フィッシングメールとは、公式を装うなどして偽のメールを送付し、添付したURLにアクセスさせそこで入力された情報を盗む手法です。

フィッシングメール自体は入力された情報を盗むことを目的としていますが、メールに添付されたURLやファイルなどからマルウェアをダウンロードさせるものもあります

3-2 悪意のあるウェブサイト

悪意のあるウェブサイトは、アクセスするだけでマルウェアが自動でダウンロードされることがあります。差出人が不明なメールやショートメッセージに添付されているURLはクリックしないように気を付けましょう。

3-3 ソフトウェアやアプリケーション

悪意のあるものと気づかず、自らソフトウェアやアプリケーションをダウンロードしてしまうケースもあります。ソフトウェアのダウンロードから感染するケースは、非公式のサイトからダウンロードさせる場合が多いです。非公式や信頼できないサイトからのダウンロードは控えるようにしましょう。

3-4 ファイル共有サービス

DiscordやOneDriveなど、複数人とファイルを共有できるサービスも注意が必要です。マルウェアを仕込んだファイルをアップロードし、不特定多数に感染させることが可能だからです。実際、DiscordやOneDriveでは過去にそのような被害がありました。

3-5 USBメモリなどの外部ドライブ

USBやDVDなどからも感染の可能性があります。それらのメモリ内に悪意のあるデータファイルが仕込まれており、開くことによってマルウェアに感染します。

また、感染したPCに別の外部ドライブを挿入するとそのドライブにも感染させるため、感染が広がることへも注意が必要です。

4. マルウェア対策の基本5つ

ここでは基本的なマルウェア対策をご紹介します。

4-1 アンチウイルスソフトやアプリの導入

手間をかけずに手早く対策したい場合は、アンチウイルスソフト・アプリの導入がおすすめです。それらのソフトやアプリはデバイスのスキャンを行い、不正を検知&除去してくれます。

中には、万が一感染が起こった場合にネットワーク切断を行い被害を最小限に抑えてくれるものもあります。

4-2 OSおよびソフトウェアの定期的な更新

OSやソフトウェアのアップデートは、脆弱性の修正プログラムが含まれている場合があります。そのため、アップデートのお知らせがあった場合はなるべく早く行い、常に最新の状態を保っておくことがマルウェア対策にも繋がります。

4-3 ファイアウォールの設定

ファイアウォールは外部からの不正なアクセスを遮断する機能のことを言います。ソフトウェアとして提供されているものもあれば、ネットワーク機能に実装されるもの、ファイアウォール専用の機器になっているものもあります。

4-4 安全なブラウジング習慣

日ごろから安全なブラウジングを行うことも重要です。公式サイトを利用し、不審なリンクやファイルを開かないようにすることで、マルウェアに感染する確率を下げることができます。

4-5 パスワード管理と二段階認証

パスワードを利用するようなアプリやサイトなどは、パスワードの使い回しを避け、大文字・小文字・記号・数字全て含んだ12字以上に設定するのがおすすめです。また、セキュリティ強化のために二段階認証を設定することも重要です。

5. 企業向けマルウェア対策5つ

ここでは、企業向けのマルウェア対策をご紹介します。

5-1 ネットワークセキュリティの強化

組織では、デバイス等を含むネットワーク環境全体のセキュリティを強化することが重要です。その際、すべてのアクセスを疑う=「何も信頼しない(Zero Trust)」を前提としたセキュリティモデルである「ゼロトラスト」に基づいて実施するのがおすすめです。

5-2 データのバックアップとリカバリープラン

企業においては、データのバックアップ取得やリカバリープランを立てておくことが重要です。万が一のことがあった場合に、一刻も早く復旧し企業活動に支障が出ないようにするためです。

5-3 従業員教育とトレーニング

いくらシステムでセキュリティ対策を行ったとしても、従業員それぞれがセキュリティについての知識を持っておかなければ、サイバー攻撃を完全に防ぐことはできません。メールの開封やソフトウェアダウンロードなどは従業員個人の判断で行う可能性があるからです。

そのため、企業においては従業員教育でそれらの知識を身につけてもらうことが非常に重要です。

5-4 セキュリティポリシーの制定と遵守

従業員の不注意・知識不足等によるマルウェア感染を防ぐために、セキュリティポリシーを制定・遵守する体制を取ることも重要です。そうすることで企業全体として、統一されたセキュリティ基準をもとに行動することができます。

また、一度作成して満足するのではなく、定期的な見直しや更新も行いましょう。

5-5 バグバウンティによる潜在的な脆弱性の発見

マルウェアがシステムに侵入する最大の要因は、ソフトウェアやネットワークの「脆弱性」が放置されていることです。OSの更新やセキュリティソフトの導入は基本的な対策ですが、より強固なセキュリティ体制を構築するためには、自社では見つけにくい潜在的な脆弱性を外部の視点で発見し、事前に修正する取り組みが有効です。

その手段の一つが、バグバウンティプラットフォームの活用です。これは、世界中のホワイトハッカー(善意のハッカー)に自社製品やシステムを調査してもらい、見つかった脆弱性に対して企業が報奨金(バウンティ)を支払う仕組みです。

攻撃者に悪用される前に脆弱性を潰すことで、ランサムウェアをはじめとするマルウェアによる甚大な被害を未然に防ぐことができます。弊社Priv Techでは、貴社のセキュリティ体制を徹底的に強化するためのバグバウンティ・プログラムの運用や、その他包括的なサイバーセキュリティソリューションをご提供しています。詳細は以下ページよりご確認ください。
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6. マルウェアに感染してしまった場合のインシデント対応

マルウェア感染においては、「もしかして」と気づいた時の初動対応は非常に重要です。

6-1 マルウェア感染の兆候

マルウェアに感染した時は、なるべく早く気づくことが重要です。マルウェアに感染すると、具体的には以下のような兆候がみられます。

  • システムのパフォーマンスの低下
  • ブラウザが意図していないサイトへ勝手に移動する
  • システムが勝手にシャットダウン、起動する
  • 不審なポップアップや広告が出る

これらの症状が多く当てはまるほど、マルウェア感染の可能性は高いと考えられます。怪しいと思ったらすぐに対処をするようにしましょう。

6-2 マルウェア感染時の初動対応

マルウェアに感染してしまったかもしれないという場合は、以下の手順で対応を行うようにしましょう。

6-2-1 ネットワークからの切断

マルウェア感染が疑われる、または確認された場合、最初に行うべきは、感染デバイスをネットワークから緊急で切り離すことです。

これは、マルウェアがネットワークを通じて他のデバイスやサーバーへ感染を拡大させたり、外部の攻撃者へ情報を送信したりするのを防ぐための最も重要な初動対応となります。

具体的には、有線接続の場合はLANケーブルを抜き、無線接続(Wi-Fi)の場合は接続をオフにしてください。これにより、被害の拡散を最小限に食い止め、次の対応ステップ(アンチウイルススキャンの実行など)を安全に進める準備が整います。

6-2-2 アンチウイルススキャンの実行

次に行うべきがアンチウイルススキャンの実行です。スキャンにより具体的にどのファイルやプログラムにマルウェアが潜んでいるのかを検知します。

6-2-3 感染ファイルの隔離と削除

スキャンにより感染ファイルが特定されたら、感染ファイルを隔離環境に移動させます。そうすることで、他のファイルやシステムにアクセスできないようになり、安全にマルウェアを削除することができます

7. まとめ

本記事では、マルウェアの基本的な知識から対策方法、実際に感染してしまった場合の対処法についてご説明しました。マルウェア対策で重要なことは、まずマルウェアに感染しないための予防策を打つこと、次に感染してしまった時に気づくこととその後の迅速な対応です。本記事を参考に、継続的なセキュリティ対策をおすすめします。